「理解」する学習に欠かせない存在は講師です
理解と暗記
社労士の試験対策では、理解しながら勉強を進めることも、重要個所の暗記をすることも、どちらも大切です。では「理解」と「暗記」ではどちらがより大切でしょうか?よく、「社労士試験は暗記型の試験」という方もいますが、私の意見はその反対で、試験勉強で大切なのは「理解」することの方だと思います。特に近年の試験はそうです。
以前の社労士試験は、易しい試験だったようです。出題内容は、基本事項を直球で問う、素直な問題が中心だったのです。もちろん基本事項をしっかり暗記しておく必要はありました。しかし、どの科目のどの個所で何が問われているのか、事項の配置さえ整理しておけば、その背景にあるものを理解していなくても、正解できたのです。それがかつて「社労士試験は暗記型」と言われてきた理由です。事実は、暗記型なのではなく、以前は暗記によるテクニック重視の勉強でも、どうにか合格できたというに過ぎません。
しかし受験者数の急増に伴い、審査側としても受講生を振り落とす問題づくりをするようになりました。以前のようにストレートな設問ではなく、応用力を重視して、問いにひねりが加えられるようになっているのが近年の試験です。テキストで説明されている内容とは、角度を変えた設問がされているので、単純な暗記では対応できないわけです。
それでは社労士の試験は、本質的に難化しているのでしょうか?肝心なことがひとつあります。それは近年の試験も、出題の7~8割はやはり基本事項からの出題であるということです。基本事項が問われていることは以前も今も変わりません。
社会保険労務士の試験には、満点の6割以上を得点できれば正解できます。そして出題の7~8割は、いまも基本事項からです。つまり基本事項を、丸暗記ではなく、「理解」しながら覚えていけば、どんな変化球を投げられても打ち返せるということです。
たとえば国民年金の障害基礎年金の受給要件に「初診日の属する月の前々月までに保険料の滞納がなければよい」というのがあります。大事なのはこの「前々月」です。ここでは詳しい説明は割愛させていただきますが、「前々月」の理由を「理解」した上で覚えることと、この一文を丸暗記する勉強では、試験への対応力がまるで変わってきます。また「理解」前提の学習を心がけると、暗記の量は格段に減らすことができます。
それでは、「理解」する学習の最大の助けは何でしょうか?それは講師の「解説」です。社労士試験の授業において、講師の役割の本質は、条文の背景にあるものを理解させることです。私はその点からも通信講座をお薦めします。条文はテキスト読めばわかります。その「理解」に大切なのは、講師の「解説」です。講師の解説を何度も繰り返して聞けば「理解」はできるということです。そして何度でも「解説」を聞ける学習法は、通学ではなく、通信講座だからです。