雇用が安定している勤務社労士
顧客と深く関わり、長期サポートできる開業社労士
社労士の魅力
社労士の働き方には、「勤務社労士」と「開業社労士」の2つがあります。
みなさんの会社の総務部にも、社会保険の手続きや給与計算を担当されている社労士さんはいませんか?「勤務社労士」はそのよう、会社の一員として、ほかの社員さんたちの面倒を見ています。社会保障のスペシャリストということもあり、勤務社労士は雇用も安定しています。その専門性を買われ、たとえば出産・子育てなどで一旦リタイアした後にも、会社側からカムバックの要請がかかりやすいのが勤務社労士です。生涯スペシャリストとして活躍できることから、特に女性の方には勤務社労士を志向される方が多いようです。
一方の「開業社労士」は、基本的には独立開業者として活動しています。社内に社労士がいれば社員の方は一層助かるとは思いますが、勤務社労士を抱えている企業はやはり少数派です。日本の企業の9割以上は中小・企業の部類に属しています。大手とちがって中小企業のほとんどは、専門職として社会保険労務士を雇うほどの経営的な余裕がないのです。
そのためわれわれ開業社労士は、複数の企業と顧問契約を結んで活動します。
「開業社労士」の魅力については、私の経験をもとにお話ししたいと思います。
開業社労士は、社員としてではなく、企業の外側から働きかけます。そのため、あくまで「第三者的な立場」でアドバイスできるのが、最大の魅力だと私は思っています。
私が担当させていただいているお客様(企業)は、大体は従業員50名以下の中小企業です。そして相談相手の中心となるのは、社長さんや総務の方です。つまり開業社労士は、賃金制度や時間外労働の見直し、また個人情報の扱い方などについて、経営者と直接膝を交えて話し合い解決策を提示することになります。
ここは人間関係の微妙なところですが、相談相手(経営者)はお客様ではありますが、私が働いている会社の社長ではありません。雇用されている社員ではないので、変におべっかを使うこともなく、助言すべきことをすっぱりと伝えることができます(そうでなければ健全な業務改善はあり得ませんから)。
これはどんな会社にも当てはまることですが、経営者にしても、まったく経営上のリスクがないのなら、労働環境のことも時間外の手当も、育児・介護休業制度のことも、なるべく従業員の要望に応えてあげたいと思うでしょう。しかしそれでは会社の経営は成り立ちません。あくまで会社が存続することを前提に、一つひとつの要件を法律に照らし合わせきびしく見ていく必要があります。
そうなると良好な関係では、開業社労士は、経営者にとってアドバイザー以上の存在といいますか、たとえば悩み相談などもできる身近な存在になっていきます。
そのよう顧客(経営者)と、腹の割れた関係で長年おつきあいでき、その過程で顧客の業務の改善に貢献できることが、開業社労士の魅力です。